2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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イタリア語も英語も半人前以下のワタシが、色々あってこともあろうか
英語が流暢なイタリア人若者に日本語を教えることになった。
若い頃に勉強しなかったツケが今まさに。
でもこれは先日の件と同じく本当に感謝すべきことで。
教える側には感謝されるけど、こちらこそ”ありがとう”なんだよね・・・
体力も脳の柔らかさも海外経験も無いアラフォー。
今日もここイタリアの片隅で学習&奮闘中。
そんな鼻息荒い?ワタシにメーテル(仮名)が手作りのお菓子を
作ってくれた。カーニバルのお菓子、しかも我がアブルッツォ州に
昔から伝わるオリジナルらしい。
娘はビミョウな顔をしたけど、ワタシは好きな味と食感。
”固いボーロ、ハチミツがけ”って感じかな。
ちょっと食べにくいけど、日本茶と一緒にパクパク。
う~・・・しあわせ。
お礼にまたお好み焼き作ろう。
小さなわが町でも今日の午後にcarnevale(カルネバーレ/カーニバル)の
パレードがあるらしい。カトリックでいう謝肉祭のクライマックス。
昼食後、ふとイタリアのテレビ番組をつけたら何処かの町の、
ものすごく盛大なカーニバルが行なわれている様子が流れた。
!!!
素晴らしい!!
オブジェ(山車?)がものすごくキモいけど、動きが素晴らしい!!
動画で見せられたらな~と思って探したらあった!!
(つかデカっ!この付近に住んでるヒト、大変じゃないやろか・・・)
”やればできる!技術もセンスも素晴らしいものがある!!”ってのが
特に儲からないこんなところで(しかも仕事休んで)やっちゃうところが
やっぱりというかなんというかイタリア人最高!!(笑)
・・・ヒトの数スゴイけど、このくらいの規模なら一度参加してみたいな~。
雪やらなんやらで延び延びになってたメーテル(仮名)からの依頼事。
やっとこ今朝、行ってきましたわが町の中学校!
門番?のオジサンにいきなり”入っておいで!”といわれてオロオロ・・・
メーテル(仮名)にはここで待っててっていわれてるんですが・・・
学校内はすごく自由で誰でもウエルカムな雰囲気。
ニッコリ挨拶したら、ちゃんとニッコリ挨拶を返してくれる。
クラスの生徒たちも、最初はもちろん興味シンシンザワザワだったけど
いざワタシが話し始めるとちゃんと話を聞いてるし、質問も積極的。
「ムラサキシキブはなぜゲンジモノガタリをかいたのか?」って
思わず答えに詰まる質問も・・・
(ワタシはシキブじゃないからわからないな~って答えそうになった(笑))
生徒達の人懐っこさとメーテル(仮名)のフォローに助けられて、なんとか
楽しみながら進めた日本の歴史の授業。貴重な体験をGrazie!!
(↑ピッツアを持ってるのはこの授業後がオヤツの時間だったため・・・
つか中学でもあるのかオヤツの時間・・・)
結局、気がついたら1時間×2クラス教えることに・・・
授業で使ったのは昨夜遅くまでかかって(←ギリギリのB型)イタリア語で
作ったシナリオと簡単な年表とネットからとった画像、そして地球儀。
歴史と絡めて日本の場所、言語と文字、民族性と宗教(仏教ではない、
自然界全てに神がいるという日本独自の神道)なども簡単に説明したが
・・・理解できなくてもいい、少しでも日本に興味を持って”もっと知りたい”
と思ってくれたら嬉しいな。
それにしても、自分ももっと日本のこと勉強しないと!(笑)
イタリア時間未明から、ずっとパソコンの前で待ってたもの。
それはアカデミー賞の結果。
先に「つみきのいえ」が短編アニメで受賞され嬉しいニュースとなったが
外国映画賞にノミネートされている「おくりびと」の結果が待ち遠しかった。
午前4時過ぎまで粘ったが、ネットのニュースでは結果がわからず・・・
寝てしまった。
そして朝、日本からのメールで結果を知った。
見事受賞!!関係者の皆さん、本当におめでとうございます。
そして今後の日本映画界のよき刺激となるよう、祈ってやみません。
(受賞の様子はコチラ)
主演の本木雅弘が、青木新門・著『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、
映画化を監督に要望したことによって映画化された作品、とのこと。
ワタシはこの冬、日本に一時帰国した際の飛行機内でこの映画を見た。
日本ってなんて麗しい国なんだろう・・・としみじみ感じた。
そして48歳でこの世を去った母を想い、この映画に出てくる何組もの
家族と重ね合わせてみたりした。
この映画には名場面がいくつもあるが、本木演じる主人公が仕事で
死体に触れた夜、広末演じるその妻に必死に抱きつくシーンは泣けた。
死と向き合うことによって知る、生への狂おしいほどの愛おしさ。
多少の官能的描写を含むその場面は、それでも素晴らしく感動的で・・・
ワタシは涙が止まらなかった。
この映画を見て、想うところはヒトそれぞれだと思うが、見る価値はあると思う。
美し国、日本で日々暮らす大切さを思い出すためにも。