2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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すっかり暗くなった18時過ぎ、まだだるさや微熱・咳が出るものの、
ゴミ捨てついでに徒歩10分弱の小さな楽器店へ思いきって出かけた。
ここにどうしても欲しくて狙っていたあるブツがある。
値段が少し高価なので悩んでいたが、相方に頼んで買ってもらうことに。
(たぶん誕生日プレゼントになる)
そのブツとは。
ナポリ生まれの楽器、マンドリーノ(マンドリン)。
一応 ”MADE IN ITALY”。
しかし問題発生。
イタリアの楽器のクセに?楽器店店主はこの楽器のことをよく知らず
チューニングもできないらしい。ギターならバッチリといわれたが。
(イタリア人は結構フツーにギターを弾くらしく、この日も小さなクラシック
ギターを抱えた小学生くらいの男の子が、パパと一緒にこの店に来た)
ケースもないのでピックのみオマケで付けてもらってとりあえず抱えて帰る。
そして体を休めつつ、マンドリンについてネットで検索。
(弾き方や楽譜について調べてるうちに、マンドリンが非常に高価な楽器で
今回この子に出した180ユーロでさえかなり安かったということが判明・・)
そしてLet's Play Mandolin!という素晴らしいサイトに出会い、なんと2時間
足らずでチューニングしてコード覚えてドレミまで奏でられるようになった。
(一応エレクトーンとクラリネットの経験アリだがギターなど弦楽器は初体験)
嬉しくて嬉しくて・・・
その後帰宅した相方に”風邪っぴきのくせに・・”といわれたのはいうまでもない。
心なしか、ゆきウサみたいにツートンでコロンとしてる。
今夜は抱いて寝るぞ。
そんなこんなで金曜日。
相方が”具合悪い”といって突然会社を休んだ。
えっ・・・。
ゲホゲホいいながら己の体にムチ打って娘の送り迎え、買い物に出る。
くっそ~、この枯れ木のように頑張ってやるぜ!!!
例え相方がゴロゴロしつつマンガ読んだりPSPをペコペコやってても。
(コイツ、ここ数日の飲み会による寝不足なだけでは・・・(怒))
咳が酷く、ついに愛用のデカマスク装着。
・・・マスク忘れてそのまま飲もうとするくらい頭もショート寸前。
そんな日に限って宅配便がきて対応しなくちゃだったり(しかも相方のブツ)
娘のクラスメイトとママがアポ無しで押しかけてきたり(インフルでうつるかも
だから!!といって追い返した)・・・なんなのっ!!!
結局体調はさらに悪化し、土曜日のローマ行きは相方と娘のみ。
ワタシは昼過ぎまで寝て、ようやく少し元気になってきたのだった。
あ~・・・ひとりでゆっくりできるっていいな・・・。
昨夜というか今朝まで飲んでいたということもあり、今日こそゆっくり
家で養生を・・・と、最低の家事をこなした後ベッドで休んでいたところ
けたたましく電話が鳴った。
見たことの無い番号だったのでシカトしていたが、あんまり鳴るので
しぶしぶ出ると、相方の会社の総務のイタリア人女性。
”すみません、ボイラーの点検に業者が訪問したいらしく、
しかも期限が今月一杯で・・・
今日の15時いいですか?”
でた!イタリア的アポ。ちなみに現在昼の12時。
今日は外出の予定を取りやめ家に篭る予定だったので断る理由も無くOK。
(このボイラーの点検の件は、今週初め既に全日本人家族宛に通達
されていたことらしく、聞いてなかったのは相方だけだったらしい)
そして点検業者がきたのは予想通り15時40分。
いざ点検業務がはじまりスムーズに終わったと思いきや、総務のイタリア人
女性と点検するイタリア人男性の連絡がうまくいってなかったようで、
ワタシが総務から聞いた内容と点検した男性がいう内容が違い、挟まれた
ワタシはどうしていいかわからず・・・
結局、点検業者と会社の総務とで話をしてもらうことになった。
その後も総務のイタリア人女性は”点検者にちゃんと電話したのに!”と
怒り、点検主は仕事を終えて出て行ったのでその後どうしてるかわからず。
イタリア人同士でさえ意思疎通がこの程度。
こちらが努力してもままならないこと、そりゃあ在りますわなあ。(笑)
相変わらず悪い体調の上、天気が最悪なここ数日。
急に寒くなり、霙(みぞれ)も降る始末・・・
相方の会社でお世話になった方が帰国されるので、この町最後の夜
我が家でご飯を食べてもらうことになっていた。
本当に最後の機会なので体調うんぬんいってる場合ではなく買出しに。
お酒が好きな彼に一番美味しいモッツアレラを食べさせたく、毎週開催の
メルカートの顔なじみの店でたくさん購入。
花屋に寄ると大好きなフリージアがたくさんあったのでこれまた購入。
邪魔だからか?葉っぱがパッツリ切られて売られていた。
ワタシ、フリージアのすっとした葉っぱ、好きなんだけど・・・
そしてメインメニューは、リクエストのあった手羽先と飲んで喋って
作りながら食べられるお好み焼き。
我が家のお好み焼きの具はキャベツやネギ、イカと豚バラ肉、天かすと
紅しょうが、そして卵と山芋の粉の他に切り餅をうすくスライスしたものと
とろけるチーズを千切ったものを入れる。
その中で問題はイタリアでパンチェッタと呼ぶ豚バラ肉のスライス。
普通にパック入りなどを買うと、分厚過ぎてお好み焼きには向いていない
ので、対面販売のできるお肉屋さんでワザワザ注文して買う。
この”うす~く切ってね”という注文がなかなかイタリア人には伝わらず
過去にも何度か失敗したことがあった。
(イタリア人店員が包丁で薄く切った肉に”もうちょっと薄く切って”といったら
肉を肉たたき(ミートハンマー)でぺったんこにされ”これでどうだい?”
と得意げにニッコリされたこともあった・・・)
今日はどうかな~・・・と不安になりつついざお肉屋さんへ。
どのくらい?の質問に”300グラム”と答えたワタシ。
①最初包丁で苦労しながらパンチェッタを薄切りしていた店員さん。
やっぱり分厚い・・・(タメ息)
でも頑張って切ってくれる店員さんを見ていると、何度もダメ出しを
だせず、”後で自分で半分に削ぐか・・・”などと考える。
しかし数切れきった後、汗をぬぐった店員さん、おもむろに
スライサーで切っていい??
②普通に日本の薄切り豚バラ。綺麗。
・・・イタリア人ってなんでわざわざ手動で失敗品を生むの・・・
結局買った豚バラ300グラムの中には、スライサーの前に包丁で切った
分厚く歪な失敗品の肉片もしっかり入っていた。やられた~
そんなこんなで宴は20時から始まり、ビールもワインも結構飲んで
ノドをがっつり消毒しつつ?次の日の3時まで続いたのだった。
ただでさえ日本人が少ないイタリアの片隅の我が田舎町。
こうしてだんだん日本人が減ってゆくのはやっぱり寂しい。