2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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友人から送ってもらった本を読んでいる。
日本人女性がイタリアとクルマの話をユーモアたっぷりに
簡潔(←これ重要)かつ魅力的に描いていてとても面白い。
イタリアのことを書く日本人女流作家さんは沢山いると思うが
彼女は特にワタシの中ではお気に入りである。
読むながら時々気がつく違和感に、ふとこの本が書かれた時期を
確認する。
あ・・・やっぱり。
初版は1993年。今から15年前である。
(ちなみにこの方がイタリアに渡ったのは1990年)
そしてある事実に改めて驚く。
15年前の彼女が見たり感じたりしたことが、今ワタシがイタリアで
見たり感じたりすることと同じ。
日本で15年前といえばパソコンも携帯もまだまだ・・だった頃。
一人暮らしをはじめたアパートに自分なりのインテリアと家電を揃え
コンポと合体したハンドフリー電話が一番のお気に入りだったっけ。
でも今はどこにも売ってないし、メーカーさえ存在しない。
(以前リサイクルショップで500円ほどで売られてるのを見かけたのみ)
「チンクエとフェラーリが同じ道路を走る国、それがイタリア」と
この方は書いている。
それにワタシは少し付け加えて「新型と旧型のチンクエが同じ時代に
同じ数走っている国、それがイタリア」と書こう。
この国に来て経験したことは”これからの15年”を考えるヒントに
なっているかもしれない。
美しい朝焼けではじまった午前5時。
バールにはもう灯りが・・・今から少し寝る。
***
あまりに広い範囲の時間帯のため
睡眠時間3時間で午前中はふらふらしながら起きていた。
結局10時30分頃に受け取り。
濃い顔の配達君にご苦労様と冷たい水出したら最初すごく警戒され
「水ですか?」と聞かれたので、ニコニコしながら「そうよ。ガス無しの」
と答えたらグビグビ飲んでくれた。
一体何を飲まされると思ったのか?
つかどんだけアヤシイ女に見られたのか自分。
***
娘の夏休みの宿題「母へのインタビュー」らしい。
マジメに答えたんだってば。
それにしても日本人の答えじゃないし。
***
最近日本とイタリアの共通のニュースといえばフィレンツェの落書き事件。
ワタシもココで日本人らしきラクガキを見たし、同じ民族として恥ずかしく
腹が立つんだけれども、日本側の迅速で厳罰な対応(当事者たちの退学や
解雇や自費による修復)には驚きつつ納得したりしていた。
ちなみに今回の日本の処置に、被害国であるここイタリアの新聞では
「日本ってばちょっとキビし過ぎるんじゃ?!」と書かれている。
久しぶりに今日は一日曇り空だった。
7月に入って蝉の鳴き声がいろんなところから聴こえる。
ヒト以外の自然だけが知っている何かがきっとあるんだろう。
7月2日。それはトスカーナのシエナが大騒ぎになる日だ。
前回旅に出て知ったこのイベント、テレビ(イタリアのNHK
国営放送のRai(ライ))でも放送されるということで、興味津々
どんなものか見てみることにした。
テレビ欄によると17時55分から19時45分まで。
相方がセットしていたビデオも録画状態で動き出す。
懐かしいカンポ広場が写る。
暑そうだな・・・
その後各町の説明や旗の説明、お着替えの実況(爆)などの豆知識?
が延々と流れなかなか肝心の競馬が始まらない。
大の大人が馬のオモチャをツンツンして遊ぶの図・・・
カンポ広場はすごいことになってる。
(広場の中心に観客がいて、ぐるりと周囲を馬が走るスタイル)
2008年7月と刻印の入ったパリオの旗(8月にもレースが行われる)
このレースのために作られた一点ものらしい。
結局番組のほとんど(2時間弱)は豆知識や余興で終わり、
主役の馬たちがでてきたのは番組が終わりかけの19時35分頃。
綱一本で出来たスタートライン。
馬が一列に並んだらスタート!
・・・しかし興奮した馬たちは落ち着きが無く、騎手たちもしゃべったり
ガン飛ばしあったり・・・なかなか始まらない。
そして極めつけは緑やじるしの馬。
かなーーーり長い間スタートラインに並ぼうとせず、いやいやを繰り返し
他の馬や騎手たちをかなりイライラさせていた。
観客やアナウンサーたちも苦笑い。
さらにはシビレを切らしたある馬がスタートの綱をぶっちぎってしまい
フライングでレースは始まる始末。
馬が自主的に並ぶのをただただしぶとく待つノホホンさも
なんかいつのまにかフライングしちゃうダルダルさも
さすがイタリア。
結局スタートしたのは20時過ぎ。(テレビ欄意味なし・・・)
一番面白い、肝心なレースを記録することなくビデオテープは終了。
レースそのものは短いながらもアップダウンやカーブの厳しいコースで
かなりドキドキしながら見た。
すべる馬や落馬する騎手が続出。
ゴール間際では抜きかけた2位の騎手が落馬して大興奮。
優勝したのはなんと娘がシエナで買った旗のマークの馬だった。
すごいヒトの数でもみくちゃ・・・
・・・現地では見たくないかも・・・(汗)
次は8月16日にまた熱いレースが繰り広げられる。
「ウサギは水を飲まない」あるいは「水を飲ませてはいけない」
「水を飲ませると死ぬ?!」というウワサが昔からあるようだが
それは全くウソである。
ゆきウサは水をグビグビ飲んでいたし、他のウサギもきっと同じ。
おそらく(学校飼育などで)ペレットや干草がなく、野菜をご飯として
与えていた時代?に、野菜で摂れていた水分以上の水分を与えると
ウサギが下痢をして、もしかしたら死んでしまったのではないか。
ウサギは下痢で命を落とすデリケートな生き物なのだ。
ウサギに食料として野菜以外の水分の少ない食べ物を与えている状況では
水は絶対必要である。
ところでわが州アブルッツオの水はイタリアの中でもオイシイらしく
ヴァステーゼ(わが町Vastoの人々)はもちろん、我々も水道水を
普通に料理などに使う。味にも匂いにも敏感なワタシでも問題ない。
それに日本でも有名なパスタDe Cecco(デ・チェコ)はアブルッツオ産だし
他のアブルッツォ産のパスタやワインもイタリア人には好評なのだ。
おまけに売ってる水も水道水と変わらないくらい意外と硬質だったりする。
(なるべく水質を見て買う水を選んではいるが・・・)
ただ、水の買い置きはやめるわけにはいかない。
それはいきなりの断水や水質の変化が、ここイタリアでは充分に
あり得るからだ。(しかも一度なったら復旧がいつになるのか見当が
つかない・・・)
水の質はおそらくそれぞれの地域によると思うので一般論ではないが、
ヨーロッパで水は必ず買うもの!というわけではないようだ。