2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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賑やかで街の中心的グラシア通りを歩くと
ヒトの列とひときわ目立つ大きな建物が見えた。
サグラダ・ファミリアに続くガウディの作品”カサ・ミラ(ミラ家の家)”だ。
彼はこういう言葉を残している。
『突き出している部分とへこんだ部分を組み合わせることで、
光があたる凸部分には必ず陰の部分が対応するようにしなければならない』
生物を感じさせる美と躍動。
人間の感性を刺激する造型がそこにはあった。
結構なヒトの列。
でもやっぱりイタリアと違ってサクサク進む・・・
中に入るときは荷物のチェックあり。
その後建物の内部へ。
生物の腹の中を彷彿とさせる、吹き抜けドーンな中庭。
龍の背びれのようなデザインと心酔モノの色使い。
非常階段のような狭い階段で上階へ。
この建物は現在も住居やテナントとして普通に使われているのだが
この階は展示室として解放されているようだ。
なにやら楽しげなオブジェが建つ屋上(後で見学)を
吹き抜けに面した窓からも臨める。
楽しい!!!
実際生活が営まれていた各部屋には当時のもの(1910~30年頃)が
そのまま展示されている。
アンティークな三面鏡だが今でも充分使えるデザイン。
マニア涎なメイド部屋?(笑)
柱部分の彫刻が綺麗で面白く、
またドアや窓、通路そのものも直線部分がほとんどなく
海の波や花弁などが持つ、自然の美しい曲線が各部に使われていて
外観だけでなく、内部もとても美しい建物だった。
各部屋の中でも個人的に傑作だったのが子供部屋だった。
・・・この部屋見た瞬間!
ニンテンドーDSソフト「アナザーコード」を思い出しちゃったよ。
(やったことある方はわかってくれると思う)
手前のゾーイトロープなんて”まんま”だし!!
これ、上部の筒状のところを回転させながら細いスリット部分を覗くと
中にコマ送りでかいてある絵が動くように見えるオモチャ。
(パラパラマンガと同じ原理)
このオモチャのプチ動画。↓クリックしてみてね。
ダウンロード(mov)
ワタシが娘に教え、一緒に覗き込んでいたら・・・
・・・こんなことになっちゃった。(汗
屋上へ登る前に、屋根裏部屋へ。
レンガでできている、天井がアーチ状の美しい空間。
これは逆さにした船の構造、あるいは
クジラなど大型動物の胸の骨部分の構造に似ているといわれているらしい。
ここにはカサ・ミラの全体模型が飾られている。
建物の美しさや機能性などがわかりやすく見ることが出来る。
この建物のオーナー・ミラ家専用の出入り口と、賃貸している住人との
出入り口は別になっていて、採光や換気を滞りなく快適に循環させるため
中庭やたくさんの換気口や煙突をつけている。
しかもそれらは無機質な人工的なものではなく、有機物的で美術的な
美しいデザインが施されている。
いよいよ屋上へ。
・・・とても屋上とは思えない。
小さな公園のように、楽しくてワクワクする空間だ。
個性的なデザインの煙突や換気塔は細かいモザイクで固められており
美しいだけでなく防水の役目も果たしているらしい。
また、これらオブジェを有名なシュールレアリズムの画家ダリは愛し
「スターウォーズ」の監督ジョージ・ルーカスはダースベイダーのモデルにしたといわれているらしい。
そしてガウディは面白い仕掛けをここにも造った。
この画像で気づくことがないだろうか。
遠くに「あるもの」が見えると思うのだが。
実はこの屋上のこのトンネル部分から、かのサグラダ・ファミリアが
綺麗にすっぽり入るようにできているのだ。
・・・ここでも鳥肌。
もうガウディ凄すぎ。
お金持ちになったらこの家に住みたい。(家賃いくらくらいなんやろ・・)
屋上から階下を望む。
この愛すべき建物をいつまでも眺めていたかったが、この次もうひとつの
ガウディの作品カサ・バトリョを見学予定だったので、仕方なく降りることに。
最初に見上げた中庭から再度空を仰ぐ。
なんと偉大な天才建築家か、ガウディ。
サグラダ・ファミリアに続き、彼の作品を記事にすると正直、他のレポの
倍時間かかってる・・・
画像で伝えきれない、また書きたいことが多すぎて(でもあまり
詳しくすると見る(読む)ほうも絶対疲れるからこれでも端折ってる)
それだけ作品たちにエネルギーが満ち溢れているということか。
少し日が傾き始めた頃、グラシア通りを歩いて15分ほどで
またヒトが行列をつくる、風変わりな建物を見つけた。
あれがカサ・ミラをつくるキッカケとなったガウディの作品、バトリョ邸だ。
冬休みの旅・その7~バルセロナ(スペイン)⑤へつづく・・・
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昨夜ヤボ用ができ、わが町から高速道路で1時間弱の大きな街へ。
相方のリブラに燃料があまり無いということで、我が相棒で初の高速!
100、120・・・と速度を増し、快調な走りを見せる相棒。
足が硬いので高速のカーブもすいつくように走る。
(日本では考えられないカーブや凸凹が、イタリアの田舎の高速道路には
結構あるのだよ・・・)
そして今回ちょっと長く高速で走って判ったクセというか症状。
・エンジンチェックランプが点灯する。
(でもすぐに消えてまたついたり・・その状態が数回)
・ハザード出したら戻らなくなった。
でも何度か押したら戻った。
・燃料計はエンジンかけて本来の量を提示するまで時間がかかる。
車体が傾いたり速度を変えると笑えるくらい量が変わる。
まだまだ序の口なんだろうが、相方は既に納得いかない様子。
面白いなあ、外国車・・とワタシは思っちゃうんだけど。
用事を済ませ、すっかり夜も更けた帰りの高速で見た見覚えのある
カンバンの文字。そう、この冬休みにイキナリくらった事故渋滞の
カンバンと同じ表示。↓↓↓
”CODA”(コーダ・渋滞)とか”BLOCCO”(ブロッコ・通行止め)とか・・・
でも今回違ったのはその横にある電光掲示板のイラスト表示。
クッ・・・
クルマめっちゃ燃えてるやん!!!
どんな事故やねん!
確かめたい気持ちを抑えつつ、そのために渋滞に突っ込んで
帰宅が夜明けとかになっても笑えないので(しかもその可能性が大)
大人しく手前のインターで降りて下道でのんびり帰宅。
そんなこんなな次の日の今日。
いつも優しい心の友より、我が相棒ティグラへのクリプレ+αが
憎きイタリアの郵便事情により「今頃」でも無事に届いたのだった。
ティグラも泣いて喜んでます。ありがとう。
(オペルのタッチペンには度肝抜かれました。こんなのあるんだ・・・)
イグラ脱出の日も近し!
弄りたいのだが、ここのところずっと雨模様なのよね・・・
(イタリアに帰ってきて一日くらいしか晴れず)
そうそう、オペルのエンブレムも剥げてボロボロだったので
送ってもらったのだが、湾曲した滑らかなティグラボディに
合わせ、ちゃんと曲がってるのがスゴイ。
だからツメもついてるのね。
ボディラインやデザインを最優先した造りの弊害を、この子をたくさん
持ってるのだけれど(2ドアだしドア重いし頭ぶつけるしスイッチ類は
使いズライしetc)ソレにも増してティグラというクルマは魅力的だし
そういうスタイルに対して妥協しないクルマがワタシは好きだ。
聖堂のまん前に停まっていた、観光バス。
巨大なミラーが蜂っぽい?
気が付くと、お昼をまわっていた。
せっかくなので地元の料理が食べたいが、今夜はちゃんとタブラオ
(パエリア&フラメンコのショーの店)で予約をとっているので
軽くでいいか・・・と聖堂近くで見つけた店に入る。
・・・メニュー読めません。(涙)
適当に3種類注文する。
イタリアと同じでアンティパスト・プリモ・セコンド・デザートと続くようだ。
程なくして運ばれてきた。
向かって左はなんと生ハムパイナップル!!メロンじゃないのね
・・・意外とおいしかったっす。
真ん中は生ハム、サラミの盛り合わせ。
右端はホワイトアスパラのサラダ。(スペインのヒトはアスパラ好きなのか、
料理に頻繁に出てきたような・・・)
海外で料理を注文する時に、ワイン等のお酒か水を必ず注文するのだが、
スペインの水はおいしいと思った。
(ドイツは正直イマイチだった・・・)そしてイタリアやドイツなどでは
ガス入りかガスなしか聞かれるが、スペインではガスなしが一般的みたい?
メインディッシュは、向かって右が魚(スズキ?)奥が骨付きラム肉、
手前がソーセージ。ソーセージが意外と美味しかった。
デザートはヨーグルトとジェラートとフラン(プリン)を頼んだが
手作りのものが無く、全部既製品。
ホテルの朝食の時につくづく思ったが、スペインのコーヒーやデザートが
正直あまりおいしくない。イタリアの方が何倍もおいしい・・・
↑画像はホテルの朝食。このフルーツタルトがまた美味しくないの・・
でもクロワッサンはおいしい!
(イタリアのパンはバターが少ないのでデニッシュ系がいまいちなのだ)
バルセロナの街を歩いて次のガウディの作品、カサ・ミラへ向かう。
こちらも普通に街中に建っており、普通に中を見学できるし普通に
住居や店舗として使われているらしい。
バルセロナの街は一方通行の道がものすごく多く、片側のスペースを
駐車・駐輪場や自転車専用道路としてとても上手に使っている。
なので汚く適当に停めたクルマやバイクもなく理路整然とした美しい
道路状態だった。
大通りでもムダに車道にせず、中央分離帯を広く取って遊歩道にしたり
ベンチを置いていたりととても気持ちがよい街並み。
(イタリアの各観光地(特に南方面)と比べてもその差は歴然・・・)
自転車専用道路にも一方通行!安全のためかな。
レンタサイクルが充実している。
このあたりもドイツとちょっと似ているかも。
途中、こんな面白い銅像が。
・・・ドジョウすくいをする男の子に「もっとこうよ!こう!!」と
指南するガールフレンド?
サグラダ・ファミリア聖堂より徒歩圏内の、グラシア通りという
大きな街の中心的通りの一角にカサ・ミラは建っていた。
冬休みの旅・その6~バルセロナ(スペイン)④へ続く。