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☆2006年10月~南イタリアの アブルッツォ州vasto在住。 生まれてはじめての海外生活 に日々マイペースで奮闘中。
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2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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チェコからポーランドへの道中の模様はコチラ
(4/30)



***ポーランド・オシフィエンチム(アウシュビッツ)(5/1)***




とりあえず一日かけて(一般道使ったら大変なコトに・・・)
チェコからポーランドに入り、翌日に今回の旅の目的である
オシフィエンチム(ポーランド語でアウシュビッツのこと。
ポーランドの人々はドイツ語であるアウシュビッツという
名前を嫌うらしい)へ向かった。






宿をとった、ポーランド第二の都市(古都)クラクフから
クルマで約1時間ほどかかるらしい。
ポーランドはあちこちで道路の工事をしていて、ナビ通りに
行けず、かなりの田舎道を迂回して高速に乗る。










高速を降りて、しばらく走るとオシフィエンチムの標識が。


そして”強制収容所・博物館”の黒い看板。










標識に従って進むと駐車場へ。
広いので問題なく停めることができる。




***



博物館の建物はシンプルで、ヒトがたくさんいるのですぐわかる。

入口とトイレの近く、あるいは入場後すぐの場所に売店(BOOKと
大きく書いてある)があるので、そこでまずこの冊子を買うと便利。






各国の言葉のものがあり、もちろん日本語もある。
とりあえずこれがあると、順路や展示物の説明がわかりやすく
スムーズに見学できると思う。



各ガイドブックには無料と書いてあったが、入口に入場ゲートがあり
10時過ぎに着いた時はガイドツアーに申し込まないと入れない?!

仕方なくツアーに申し込み(ネットで見ると、小さい子供は入場を
断られる場合もあるとか。ムスメは12歳だが無料で入れた)
入ったが、このガイドツアーが実はすごくよかった。






この女性がガイドの方で、英語のツアーだったがおそらく
ポーランド人の方なのだろう、すごく熱心で集中して聴けた。

あなたがその時ココにいたらどうしましたか?
逃げられない圧力、恐怖、苦しみの中で・・・
果たして自己を確固として持ち続けることができたでしょうか?”

そう静かに、強く言った彼女の言葉に涙が出た。


他の観光客の人々の表情も硬く、とても笑ったりお喋りしたり
できない。日本人だけで周るのではなく、是非、他国の人々と
ツアーで周ることをオススメ
する。





















いくつもあるナンバーのふられたバラックの中は、目を覆いたく
なるような展示物がたくさんある。
これらは実際に、この場所で目にしてはじめて、その犠牲者の
数の多さ、迫害の凄まじさがわかると思う。











鉄条網が”唯一解かれている”場所。

実はこの先に、大量殺人が行なわれたガス室がある。

ここを通って、一瞬だけ解放された気持ちになったであろう
囚われ人たちの気持ちを考えると・・・
















最後にもう一度、あの門を。








こんなに美しい緑の向こうに、あんなに恐ろしい場所があるとは・・・



現在は撮影禁止のものがたくさんあるようだが、ネットで検索、
あるいは様々な書籍から、たくさんの資料を見ることができる。

でも、もしできるならば、是非現地を訪れて欲しいと思う。
パソコンやテレビ、本で見るだけではきっと伝わらないものも
あると思う。自分の五感でしか理解できないことがあると思う。

かくいうワタシは、この時の空気に圧倒されっぱなしで、この
ポーランドという国のことも、人々のことも、何も知らないまま
来てしまったことを深く反省したのだった。
だから今一度、ポーランドのことをもっと学んでからまた必ず!
この地を訪れたい。

そして自分の国の歴史、戦争に関することをもっと知らなければと
強く思った。広島の原爆ドームにもまだ行ったことが無い自分・・・
日本人であるが故にできること、やらなければならないことがあるのだ。













上:収容所に到着したおびただしい数の人々
下:ビルケナウ収容所(第二アウシュビッツ)の現在の姿


売店で購入した冊子
「アウシュビッツ・ビルケナウ その歴史と今」より













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「無題」
胸がつまります。
あまりにも残酷な事実。
本、映画、授業での知識を得ることでさえ逃げたくなる真実。
合衆国が保有する核弾頭の数に驚いた現実。

人間は愚かな行動を繰り返してしまう。
やめなければ、悲しみが悲しみを生むだけなのに。


この時間も安心して眠れない夜を過ごしている人が何人いるだろう





Kelly 2010/05/06(Thu)03:48:28 COMMENT編集
「負の遺産」
約10年前に行きました。
広島の原爆記念博物館同様一生に一回は見に行くべき所だと思います。

悲惨すぎて二度と行きたくないというのが本音ですが。
pallina 2010/05/06(Thu)08:14:01 COMMENT編集
「知ってほしいっ」
って気持ちが伝わる良いツアーだったんだね。
だからきっと、ガイドが付ける時間は(是非)ガイド付きで、そのうえで、何か感じて考えて欲しいという事だろうね。
悲しい事実(?)を繰り返すべきでない。

asahi_nabe 2010/05/06(Thu)09:13:49 COMMENT編集
「無知は罪」
逃げたい、目を背けたいという気持ちと
それに相反して”闘わねば”という
強い気持ちが心の中で
葛藤する・・
そんな感じでしょうか。

実はワタシ、此処に来るまでこんな
気持ちになったことがありませんでした。
アンネの日記も読み、オランダの記念館
にも行き、ホロコーストに関する
映画も観て・・・
それでもこの場所に来るほどの衝撃は
ありませんでした。
それだけこの場所は訪れる意味のある
場所だと思います。

最後の二枚の写真を見る度に、ワタシは
胸が苦しくなります。
無意識に涙が出ます。
過去にどこかで見たことがあるかも
しれない写真・・・でも、ここを
訪れた後に見たこの写真は、訴える力が
以前と全然違うのです。
この数、この広さ・・・

ヒトは忘れるイキモノです。そして
ヒトに与えられた素晴らしい特権、
それは想像力です。
だからまた来なければ・・・
学ばなければ・・・と
思うのです。
何度でも、何度でも。
coniglia URL 2010/05/06(Thu)10:08:51 COMMENT編集
「Arbeit macht frei」
なんて皮肉な言葉だろうと思います

大学で、ドイツ語学科生として 痛いほど学んで
そしてその度に心を締め付けられました

ベルリンにあるユダヤ人博物館では
迫害された方のお名前と生年月日だったかな
(ちょっとうろ覚えですが)を ずっと読み上げていて
すべての方を読み上げきるのに60年かかると聞きました


もう一度ドイツに行って
そんでその時はポーランドにも足をのばしたいと思います
ユキ URL 2010/05/06(Thu)23:00:47 COMMENT編集
「「働けば自由になる」」
ユキちゃん、そうか、貴女はドイツ専攻だ!
この門の言葉、収容された人々がSS達に
作らされたそうです・・・
どんな思いでこれを作ったかと思うと・・・

そしてこの博物館の入場者で一番多いのは
ドイツ人だそうです。
自国がやってきた過去に目を向けて
それを悔いて心に刻む。
これは日本もアメリカも見習うべき
重要なことですよね・・・

ユダヤ人博物館がベルリンにあるんですね。
そこにも行ってみたいです!実はチェコ・
プラハにユダヤ人地区があって、そこでも
色々学べたと思うのですが、時間の都合で
行かなかったのです・・・
もし先にオシフィエンチムを訪れていたら
絶対寄っていただろうに・・・そう
思うと、やっぱりもう一度中欧に
来なければと思ってしまいます。
第二アウシュビッツのブジェジンカ
(ビルケナウ)にも行っていないので・・・
coniglia URL 2010/05/07(Fri)10:51:04 COMMENT編集
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