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☆2006年10月~南イタリアの アブルッツォ州vasto在住。 生まれてはじめての海外生活 に日々マイペースで奮闘中。
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2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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友人のHちゃんから教えてもらった、現地の農場の方の話を
日を追って、そのままここに公開させていただく。
どうか、生の言葉を読んで、シッカリ受け止めて欲しい。





***



5月11日の日記より



一昨日が7農場、昨日が11農場

と、また口蹄疫感染疑いにより牛や豚が、殺処分される農場が増えた。
先日、とある養豚農場で働く友人に会うことができ話を聞いた。
(もちろん、お互いに防疫対策を施したうえでだ)
数日前に口蹄疫感染の疑いが出て全頭処分が決定した農場である。

彼は本当に豚さん達と真剣に向き合って肥育していて、口蹄疫問題が
起きる前までは、いつも面白おかしく豚舎での話を聞かせてくれていた。



***



「ちょっと巻き毛の母豚がいてな。俺には懐いてくれちょっちゃけどよ。
一度マジ切れしてよ、思いっきり拳で殴ったら、自分の手は怪我したのに
母豚は平然としやがって「ちくしょーー!(笑)」

こいつがさ、なかなか上手に水を飲めなくて、
いっつも俺が飲ましてやっててさ、
時々、俺のひざに頭をのっけて休むんよ。
200kgもある母豚やかい、頭だけでも重いっつどぉ。

たださ、こいつになかなか子供が授からんでなぁ、
何度も受精させてやったんやけど、なんでかこいつだけ
子供ができんかったっちゃわぁ。

「お前どうしたっかぁ。ごめんなぁ俺が悪いんかもなぁ。
女の幸せをあじあわせてやれんなぁ。子供産んでみたいやろう。
次こそ頑張ろうなぁ。」言って、首に抱きついてあげたりしてたんだわ

でもよ!先月ついに受胎したことが分かってな。
「やったーやったー!よう頑張った!!!やっとお前も赤ちゃんが
産めるな(^^)」って、喜んでその母豚カードにでっかく「成功」って
書いたばっかりやったのに・・・・


・・・・・もう殺さにゃいかんとよ。
自分の赤ちゃんを産ませてあげられんやないかい!!

どうすっとかい! 


・・・・ごめんなぁ。言うしかなかった

せめて今だけは、腹いっぱいエサ食えよ。って
大量に準備してあげてるっちゃが。



子豚たちの蹄からは出血が始まり、
上手に歩けなくなってビービー泣いている。

母豚は乳首のところがただれ始めて真っ赤になって
血を流しているのもいる。それでもむしゃむしゃ
エサ食うやつは食うんよ。

また明日そいつらの所に行って、声かけてあげにゃいかんちゃろうけどよ。
どんな顔して、なんて声かければいいっかえ!」




***




数千頭の豚を養っているこの農場では、いまだに埋め立て地が決まらず
殺処分はされていない。
しかし、もうすぐ真っ白い防護服を着た人達がやってきて、
全ての豚が殺されていく。

今日までの発表では67例となり、殺処分対象となった家畜は
計7万6852頭。川南町の人口はおよそ16,800人。

すでに、私たち川南町民の4.5倍もの家畜が人為的に殺されていく。

それでも、今現在もまだ元気に生きている命ある者達に
被害が及ばないよう、一人一人がしっかり考えた防疫を
心がけていかなければならない。
消毒の徹底!をお願いします。



そういや彼が私に語りはじめた時、最初に言った言葉は

「あ~・・・やっと、終わった。
肩の力が抜けて楽になれた気がするよ・・・」だった。


どんだけ気を張り詰めた生活を送ってきたんだろう。


防疫のための消毒活動を徹底的にやっていた。
自分の車の中まで消毒液を振りまいていた彼。
毎日毎日石灰を道路に撒いていた。

それでも出てしまった。


「やれるだけやって出てしまったもんは仕方ない。
はっきりしたことは、来月から俺は職を失うってことだ。
ただ、急いで処分をしないと、他の農場に迷惑かけちゃうな。」


とにかく拳をしっかり握って、足を踏ん張り、
一歩一歩、歩き続けてもらいたい。

応援しかできねぇーーーー!













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