2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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何の音も無い、夜明け前のひととき。
あの鳥が起きる前の、ほんとにちょっとの空白。
太陽が昇ってくる場所がなんとなくわかる。
このなんともいえない色と空気と・・・んー、表現できん。
とにかく無垢な、貴重な時間。
眠い目をこすりながら、最近毎日起きて眺めている。
新鮮な冷たい空気の味。
どこからか漂う焼きたてパンの香り。
海が近いけど、日本の海のような匂いはしない。
アドリア海にはプランクトンがあまりいないんだろう。
星も綺麗に見える。あれはカシオペアかなあ。
もうすぐ七夕だけど、天の川は見えるのかなあ。
今日は朝焼けや太陽を待たずしてベッドに倒れる。
そして今日も晴れ。
風が強くて台風みたいだった。
るてるて坊主を作らなきゃかな・・・
夕方から雨雲たちが空に広がってきたので「お!」と期待したのだが、
降ったか降らなかったかわからないうちに、また青空が顔を出した。
残念なキモチで娘とクルマで水を買いに出かける。
海へ続く路は17時を過ぎると渋滞の列になる。
イタリアンの午後の移動時間帯なのだ。
この路はアドリア海にダイブするように走れる自動車道で、
いつもノーファインダーで携帯カメラを向けるも・・・
ことごとくうまく撮れない。今日は渋滞だったためまあまあ撮れた。
ふと気配がして左後ろを見ると、アドリア海に虹が刺さっていた。
慌ててカメラを向けたとたん、前のクルマが進み始めたので
残念ながら捉えることはできなかったけど・・・
海に架かる虹は始めてみた。
そしてきっとまた会えるだろうと思う。
Ci vediamo presto!
(チヴェディアーモ プレスト)
近いうちに、またね。
「誰か」に、「何か」に、「また会うため」に
ヒトは生きている気がする。
過去や記憶が連鎖するために。『遺伝子』のイメージ。
ここ南イタリアは時間がとてもゆっくり流れている。
何千年も昔のものが今も残り、朽ち果てるのも時間と自然に任せる。
もしも何年後かにまた訪れたとしても、急激な変化は無いだろう。
でも日本は違う。
新旧の入れ替わりが早く、ヒトも情報も目まぐるしく動いている。
・・・また会えるのだろうか。不安になる。
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