2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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博物館を出る頃、時計はお昼を少し回ったところだった。
まだお腹が空かないので、ひとまずデパートへ向かうことに。
商品がたくさんあって選べる・・・!!!感動。
とりあえず、ずっと欲しかった携帯用ポットを2つ購入。
イタリアで売ってるものは造り等が気に入らず、
なかなか買えなかったのだ。あと刃物関係を少々。
もちろん全てドイツ製。
大きな本屋さんもあったので立ち寄る。
ここでもメイド・イン・ジャパンを発見。
ドイツ語なので読めないのだが、ネタとして購入するべきだったかな?
ちゃんと1巻から並べて売ってるのがイタリアと違ってさすがだ。
おもちゃ売り場も発見。
プレステやDS、Wiiも確かに売ってるのだが・・・
売り場は端っこ、しかもかなり縮小されたスペース。
(家電売り場でも探してみたが、プレステソフトが少しあっただけ)
ドイツではあまり人気がないようだと感じた。
かわりにたくさん売られていたのがカードゲームやボードゲーム類。
面白そうなものもいくつかあったが、説明がドイツ語表記だけ
なものもあるため購入を断念。モノポリーも人気な様子。
イタリアもそうだけど、ヨーロッパで好まれる遊びって
日本で30年近く前に流行った遊びな気がする。
実際ボードゲームは自分が子供の頃に、よく友達や家族と遊んだ。
パーティジョイとか。今でも持ってるものもあるけど懐かしいな~。
しばらくデパートで目を輝かせていたら、いつの間にか14時過ぎ。
休憩がてら軽く何か食べることにした。
興味もあったので、マクドナルドに行ってみた。
さすがドイツは速い!!!
(あらためてイタリアのマックの遅さを再認識・・・)
さらにアルバイトであろう学生っぽい店員が、ドイツ語でなく
英語でちゃんと対応してくれるところ(イタリアでは絶対在り得ない)
や、水の入れ物が紙パックだったり、ナゲットが箱入りでなく
紙に包まれて出てくる辺りがさすがドイツ!!だと思った。
そして店内にはおそらく観光客ではないアジア人が
意外とたくさんいることにも驚いた。
フランクフルトの街には、白人の他に黒人やアラブ系、東欧系、
インド系そしてアジア系など、本当に色んな人種のヒトが普通に
たくさんいて溶け込んでいる。
イタリアや日本の都会とは違う空気を感じた。
一息ついて、とりあえずホテルに戻ることに。
ドイツの街はイタリアと同じように小売店もたくさんあるので
ウインドーショッピングも楽しい。
風刺の効いたチェス盤を発見。
雨はすっかり上がって、行きに約束した売店に着くころには
青空になっていた。
そしてアルバイトの日本人女性Yさんにもお会いでき、
欲しかった日本の新聞を購入。
雨に濡れてゴワゴワだけど、残りがこれだけだったので仕方ない。
久しぶりの日本の新聞だ。
この後、ちょっとしたハプニングが起こった。
相方がささいな理由で怒ってしまい、娘をひっぱって
ホテルに帰ってしまった。
帰り道は覚えているが、部屋の鍵がない・・・
とりあえず仕方なくホテルに向かう。
メインストリートから裏通りに入るとなんだか心細い。
明らかにアジア人なワタシ(しかも女ひとり)を皆じろじろ見る。
足早にホテルに戻り、ひとまず部屋に行ってみたが
ドアは開いてないしヒトの気配が無い。
ロビーでうろうろするも、あんまり怪しまれると嫌なので
そこそこで外に飛び出した。
ホテルの前に広場があって綺麗なベンチもあったので
そこに座ってさっき購入した新聞を読みながら待つことにした。
誰もいないし通行人にはジロジロ見られるし・・心細いな~と
思っていたら、しばらくしてドイツ人の親子が隣のベンチに腰掛けた。
ほっとしたのもつかの間、雨がポツポツ・・・
青空は見えていたのですぐにやむかとも思ったが、とりあえず
ホテルに戻ってまた部屋に行ってみたけど変化なし。
思い切ってフロントに英語で事情を話し、ドアを開けてもらうよう
頼んでみたら、意外とあっさりOK。
ドアを開けてビックリ。相方と娘は平然とベッドで寝ていた。
・・・今度はワタシがキレた。
鍵を鷲掴みにし、外に飛び出した。
夕食はひとりで食べるっ!!と店を探すも時刻は18時過ぎ。
朝開いていたパン屋も18時には閉まるらしく、他の店も同様。
防犯のためかな・・と思わせるような、危険なムード漂うこの辺り。
珍しく人だかりのある店のような場所があり、開いていたので
近づくと、足元にいくつか注射器が落ちていた。
びっくりしたが冷静を装って足早に立ち去った。
フランクフルトの駅前なのに・・・怖い街だな・・・と思った。
諦めかけた時、明るいネオンのカフェを見つけた。
店員の女性は最初そっけなかったが、必殺技の「笑顔」を向けると
同じようにニコっとしてくれて”やっぱり笑顔は共通語!”と思った。
ケースの中のサンドイッチを指差して注文。
英語を話すと「英語はわからないのよ~」と困った顔をされた。
その後金額をドイツ語でいわれたので、今度はワタシがわからず
困った顔をすると、キャッシャーをワタシに向けて値段を見せてくれた。
”ワタシは今イタリアに住んでる日本人で、日本語とイタリア語は
わかるけど、ドイツ語はわからないの~”とゆっくり簡単な英語で
話してみたら、今度は意味がわかったのか、彼女はアッハッハと笑った。
そして最後に”ダンケ、シェーン”といったら喜ばれた。
なんだか嬉しかった。
部屋に戻ると二人は相変わらず寝ている。
もう知らん!と買ってきたパンをパクつきながらいろいろ考えた。
イタリアのサンドイッチはマズイのでドイツはどうかな?と
食べてみたら、これが意外と美味しい。
パンがソフトなフランスパンみたいでモチっとした食感。
中の野菜のパサつきは仕方ないが、チーズの味も悪くないし。
一緒に買ったクロワッサンもサクサクで美味しかった。
(ドイツのクロワッサンはバター分が多いのか、イタリア製より
味が濃厚でプレーンの状態で食べるのが一番美味しい)
この2つで4ユーロ弱。
ドリンクは違う店で買ったが、これは正直不味かった。
ビタミンCはたくさん入ってそうだが・・・
結局ワタシもそのまま寝てしまい、夜は更けるのであった。
(フランクフルト その4へつづく)
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