2006~2010のイタリア周辺やウサギやクルマや諸々の話。2018~は愛する老ワンコとインドに移住中。時々絵日記。リンクフリー。
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まだ若い頃のある夏の夜。
星を眺めるためによく通った山の中の誰もいない駐車場で
真夜中に素っ裸になって寝転んだことがある。
誰かくるんじゃないかという不安もあったけど
仰向けになって、夏の夜空が広がる満天の空を見上げた。
届きそうな、でも届かない無数の星。
空に向かって大きく手を伸ばした。
今度はうつ伏せに寝転んでみた。
真昼の太陽の匂いが残る、地面の温もりが素肌に伝わって
そこに吸い付いたようにしばらく動けなかった。
気がついたら、大きく両腕を広げて地面を抱いていた。
宇宙の呼吸と地球の心臓の音。
愛おしい、灯りと温度。
・・・ああ、”抱く”ってこういうことなんだ。
そう思った。
そしてちっぽけな私たちは今日も
地球に、宇宙に、抱かれている。
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